適用範囲と仕様

適用範囲と仕様について

ソリッドキューブ工法の適用範囲と仕様は、下表に示すとおりです。

改良形式 ブロック状
適用範囲 建築物および工作物の基礎地盤
適用地盤 砂質土地盤・粘性土地盤(ロームを含む)
ただし、地盤面は原則として平坦であることとし、下記に該当する地盤は適用範囲外とするが、詳細な検討や実験を行って本工法の適用可と判断された場合は、この限りではない。

・転石や木片などが多く、施工性や品質確保に問題のある地盤
・酸性土地盤(pHi≦4.0)や化学的侵食などの恐れがある地盤
・すくも土、泥炭土などのセメントの水和反応を阻害する地盤
・地下水が流水状態にある地盤
改良体の寸法
(1パスで築造する改良体の寸法)
幅  :1m以上6m以下
奥行き:1.5m以上6m以下
深さ :0.7m以上6m以下
 上記の寸法は1回に施工可能な寸法であり、養生期間を設けるなどして、改良体を隣接して築造することも可能である。また1回の施工体積の上限は50㎥とする。
使用材料 セメント系固化材:改良対象土層の土質や施工条件を考慮して、室内配合試験結果に基づいて選定する。
配合 セメント系固化材配合量は180kg/㎥以上とし、水量は室内配合試験結果に基づいて決定する。
設計基準強度 300kN/㎡~2000kN/㎡を確保できる。

固化材液の供給方法について

固化材液の供給には2とおりの方法があります。作製方法と適用する現場条件を下表に示しました。

供給形式 固化材液の作製方法と施工条件
プレミックス方式
(A-TYPE)
余剰土を排土した部分に、セメントミルクプラントでプレミックスした固化材液を投入する方法である。
敷地に余裕があり、かつ大規模な工事で有利になる供給形式である。
粉体方式
(B-TYPE)
余剰土を排土した部分に、セメント系固化材(粉体)と混練水を別々に投入する。投入とともに混合し、固化材液を作製する方法である。
地下水位が高い地盤や狭隘敷地、小規模な工事に採用する供給形式である。